うなぎの完全養殖の動向

ウナギの成長過程

ニホンウナギは国の研究機関が14年前の2010年に完全養殖を成功させています。現在も実用化の研究が続けられており、生産コストを下げることが課題とされています。

2024年現在の状況

生産コストは、完全養殖が成功した当時の1匹あたり約4万円から、餌の工夫や飼育水槽の工夫によって現在では約1800円まで下がっています。しかし、天然のシラスウナギと比較すると3倍以上の価格差があることから、実用化に向けて更なるコストダウンを行なっていくそうです。

完全養殖が難しい理由

ニホンウナギの生態は全て解明されていないことが主な理由です。

産卵の際には日本の川を離れ、日本から南におよそ2000キロ離れたマリアナ諸島の近くの海で産卵します。卵からふ化したあと海流に運ばれながら「シラスウナギ」と呼ばれる稚魚になり、日本の川までたどり着いて成長し、再び海に戻って産卵します。

このような複雑なライフサイクルと栄養素の取得方法について未知な部分が多く、これらの人工的な再現が困難なため、長い研究期間が必要になっています。

“記事を作成する際に参考にしたサイトはhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240704/k10014501061000.htmlです。(参考:2024年7月4日 NHK News Web 完全養殖のウナギ 味は?価格は?研究状況の報告会 水産庁)より”

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