ストーリー
ストーリー
Science Success Story.
この事業の完成をお伝えする前に私の人生の生き方(人生観)と、思い(想い)を語っておかなくてはならない。
私は雪深い新潟の山奥のまた山奥、津南町という長野県境の寒村にて命を授かった。
終戦直後であったが、田舎ゆえ、食べる物は事欠かなかった。子供が遊ぶには十分な田や畑、緑濃い森や林があり、蛍舞う自然の中で、清涼な空気と美味しく澄んだ清流(岩清水)に育まれてきた。時に恐ろしく時に楽しい、5mを超える高さにもなる真っ白い雪は、子供心に自然への畏敬の念を、深くしみこませてくれた。
勉学を志した時もあったが、育った時代と環境は、私をモノづくりの道に押し進めた。
そこでは、人に裏切られた時も世の中に叩かれた時もあったが、踏ん張り続け、社会に多少の恩返しができたと自負している。
モノづくりの道をひた走りに走って、時が昭和から平成へと代わろうとしていた頃、私には、ふと気づいたことがあった。
春に限らず花粉症に悩みマスクをかけている人が多い、子供だけでなく大人もアトピーがひどいという話を聞く、癌患者がどんどん増えている、等々。わが故郷に帰れば、真っ白だったあの雪山に黒い煤が散見され、あれだけ飛び回っていた蛍の光も無く、赤トンボ、どじょうもいつの間にか居なくなり、カジカの声も聞こえなくなってしまった。
世界に目を転じれば、エネルギーの奪い合いでの争いごとが絶えない、きれいな水が飲めない国もいっぱいある。
このまま行ったら、私たちは自然をどの様にしてしまうのだろうか?
この自然を子孫に残してあげる事ができるのだろうか?
と、身の震える思いに至った。
そこで、私は自然と科学の高度な融和を図りながら、快適な生活を領取しつつ、自然を破壊せず皆で協力し合って生きる人としての喜びを、提供する事に人生をかけたいと強く心に誓った。
これまでの事業経験を活かし、「エネルギーを、奪い合うのでなく助け合って上手に活かしてゆく-それも快適な生活の中において」を目標に、水の大切さを前提に、省エネの商品開発へと進んでいった。
35年間に最初に完成したのが、24時間何時でも快適な状態でお風呂に入れる「バスタイム24」である。この発想も自然に囲まれた田舎の水道水が天然水(ナチュラルウオーター)を思い出して、人工的な石清水を創れないものか?・・・の発想から10年の年月をかけて浴水浄化として開発し完成しました。
その後、これを、レジオネラ菌や一般細菌も出さないことは勿論、アレルギー皮膚炎で悩むお風呂にも入れない方にもご利用いただける「弱酸性電解水風呂(美肌の湯)」へと進化させていった。これらの開発の核は、「水の浄化」であり、それは、さらに「サイエンス・ECO・ヒートポンプ」(廃熱回収型=冷温水同時作水)の完成へと発展した。
それは、あの清涼でおいしく澄んだ岩清水を科学の力で創れないだろうか、そして、それを使うことにより人々の健康へ寄与できないだろうかと、常々考えながら励んできた成果だと思っている。
その様な中、日毎に食している魚の病気や育成不良に、川の汚れや海の汚染が少なからず影響していることに気づいた。又漁業従事者の継承問題も聞くようになりました。「これからは、次の世代へ食の安全・安心を伝えなくてはならない。」「特に絶滅種として取り上げられている日本人の魂の食べ物(ソウルフード)である滋養強壮にも最適な『ウナギ』それも『日本ウナギ』を、地産地消できないものか?」などと、考え始めた。
そして、サイエンスの開発してきた浄化機や、ECO・ヒートポンプを使用すれば、環境づくりにおいて、エネルギーを有効利用した効率化と遠方監視の工場生産方式で飼育できるシステム構築が可能ではないかと、考えが及んだ。
そこから、この『冷温水循環式・閉鎖型陸上養殖システム』の基本構想を静かに熟考し始めたのである。このシステムをSSS方式と命名しました。
とはいっても、それからが苦難の長い道のりであった。到達するまで、10年以上の歳月をかけた。その間、苦しみに、何度も投げ出す一歩手前まで行った。しかし、「成功するまでやれば成功であり、何処においても、やめてしまえば失敗。」
「一日一生涯」「今日しかない!今しかない!明日は来るかわからない。」「今日の勤めに他の草を取る」という信条で努力を続けてきた。ハードメーカーとしては門外の為に、これらの実証実験を数年間繰り返してデーターで分析解析しながら納得いくまでやってきました。そして遂に、SSS「冷温水循環式・閉鎖型陸上養殖システム」が完成したのである。
しかし、ハードが完成しても、ソフト面(飼育や販売までのノウハウやシステム)が無いと、このSSSシステムだけではビジネスとしては未完成と感じています。従って、これからはこれらの分野まで勉強しながら、その分野の関係者とも連携して、トータル的なビジネスモデルを完成する事で、世の中に貢献できると信じてこれからも頑張って行きます。
私の仕事人生の総仕上げとして、これからの皆さんに「夢と勇気をもってチャレンジしてもらえる」きっかけになるような事業にしたいと念願している。
代表挨拶に代えて 代表取締役 桑原 克己
感謝